森羅万象から学ぶブログ

情報の置き場所について

組織に属していると、案件リーダーとして、業界人として、はたまた一社員として、多くの情報が日々入ってくる。

 

では誰に、どのように、共有するかということを考えるのだが、ここをあまり考えずにやっちゃっている人が多い気がする。

そういった情報フローを考える際のポイントについて。

 

誰に共有するのか?

まずその情報が、誰にとって価値があるものかを考える。これは大きく分けて3つくらいになると思っていて、それによって次のどのようにが概ね決まってくる。

 

  1. 世界:組織間の壁を超えたオープンな世界
  2. 組織:会社や部署など、クローズドなグループ
  3. プロジェクト:プロジェクトを完遂するうえで構成される、組織間をまたいだグループ

 

ここにフローかストックかを掛け算すると、6通りくらいの情報フローが形成される。

フローとストックの違いは下記のようなイメージ。

  • フロー情報:即時性が高く、単体での情報資産価値としては持続性が薄いもの
  • ストック情報:単体での情報資産価値の持続性が高く、長期的に誰かの役に立つもの

 

どのように共有するのか?

順番に見ていこう。

 

まず①の「世界」にフローをかけると、ニュースになる。新聞やテレビ、ネット上に溢れる記事などが当てはまり、どちらかというと速報性の高いものがここに分類される。

①にストックをかけると、Wikipediaや本、ドキュメンタリーのようなメディアがふさわしい。

最近だとQuoraとかQiitaとかが台頭してきていて、今後スピードや情報整理が加速する領域。

 

②の会社にフローをかけると、全体メールや全社Slackのようなものが想定される。

②にストックをかけると、社内ポータルや社内WikiOneNote、Confluenceのようなサービスが存在する。

ここはシステムが貧相だったり、まだまだ重要視されていない領域。

 

③のプロジェクトにフローをかけたものは、概ね②に等しい。大きく違うのは、より実直的にフロー情報自体の量が多いことだ。

ここで生まれる有益な情報を、②にも還元していく必要がある。

③のストックについてはOneNoteやConfluenceが有力だが、どちらかというとまだまだ重要視されているプロジェクトは少ないといえる。

 

これらによって概ね情報の置き場所は決まってくる。

では組織内のフロー情報はYammer使えば同時にストック化もできるよねとか、

プロジェクト内の普段のコミュニケーションを整理すればそのプロセス自体が後から参照できるフロー情報になるよねとかそういう話になってくるんですが、それはまた個別で別途。

 

ジェッ