フロー情報の共有を同時にストック化する最適解
組織内での情報共有は、おそらくYammerが最適解
というのを結構前から思っているのだがまぁ刺さらないし伝わらないのでちょっと整理してみる。そもそも何で組織内での情報共有が必要かとか、そこからどういう形が望ましいのかとか。
面白い情報が入ってくること自体が一つの価値になる
転職が当たり前になってきた現代、単にお金ややりがいだけでは優秀な人材は入ってこないし、また留めることも難しくなってくるんじゃないかと思っている。
そういった時代にじゃあ何があれば人が集まるかを考えると、転職まで見据えたうえで自分が成長できるかとか、その会社にいないと得られないものがどれだけあるか、とかになってくるんじゃないかと思います。
ロケットを作ってますとか、事業自体が圧倒的に珍しく差別化されている場合はそれだけで有益な経験だと言えるんですが、だいたいの企業はそんなに大層なものではなく、類似企業もいっぱいあるわけです。
そうなった場合何が差別化になるかというと、その企業にいる人なんだと思う。どんな人がいて、その人たちから何を盗めるか。
面白い人がいて、コミュニケーションが活発な企業であればなんか有益な時間を過ごせそうな気がするし、働いてみたいなと思う。
業務を超えたコミュニケーションは少ない
で、いざ入ってみると、思った以上に皆忙しかったりする。そりゃそうだ。会社というのは無限に働かせて同じ給料を払っている方が利益になるに決まっている。そういう社風というか風土が染み付くと、業務を超えて何かを起こそうとする人は減ってくる。
それの何がいけないかと言うと、単純に面白くないし疲れてしまう。
苦行を価値にして、それを最大化するにはどうしたら良いか
忙しい仕事や残業が増える仕事とは何かというと、じっくり考える仕事や終わりの見えない膨大な資料作成とかが多い。しかし残業無しで帰る人を見ると、調べものについては詳しい人からポイントを聞き出してアタリを付けて進めたり、資料のテンプレートを作って流用したりしている。
そういったノウハウは、一人で構築するのは難しい。他人の作ったノウハウをタダで使わせてもらって早く帰る。これは会社員にしか無いメリットだ。
もちろん一人でどこまで戦えるか試行錯誤して、結果をあげていくことも面白い。でもそれをもっと拡張して、繰り返し使えるテンプレートを全社的に展開したり、自分だけが持つ知識をオープンにして誰かに感謝されたらもっと楽しくないですかね?
その感謝がまた別の知識としてそのうち帰ってくる。そんな循環が作れれば、強い組織ができるんじゃないかと考えている。
クローズドなコミュニケーションを減らす
そういう価値ある共有・協業は個人レベルでなされていることが多いんだけど、個人のやり取りはその人達が辞めると基本的に消える。
数年とか10年単位で見ると、そのコミュニケーションには何の価値も残らないことになる。減価償却、価値ゼロになるということだ。
そこで考える必要があることは、
- クローズドなコミュニケーションを減らして、オープンな場所でのコミュニケーションを増やすこと
- 一つ一つのコミュニケーションを後から他の誰かが参照しやすい状態で保存すること
- さらにそれを、追加負荷無く行うこと
あたりになると思う。
Yammerが最適解では?
1については別に何でも良くて、Slackでも全社メールでも、Microsoft Teamsでも良い。でも2と3を同時にできる仕組みは提供されていない。
2と3を実現するには何が必要かというと、多階層的な情報へのラベリングだと思う。これは一般的にタグと呼ばれる形で実装されていることが多く、複数付与できるという点でフォルダ分けとは大きく違う。
タグ付けができるコミュニケーションチャネル、かつ大規模な情報量に耐えられるもの、Yammerしか無くね?という話である。
もちろん中小企業とかなら、ScrapboxとかQiitaとかでも似たようなことができるんだとは思う。
小さく遊びの延長的に始めてみる
テキストベースでざっと書いてみたんだけど、本当の価値とか正解が何かというのは形を作らないとあまり見えてこない。特にこのケースの場合、タグの後ろにある膨大な情報をまずは作ってみないと価値は生まれてこないだろう。
それを一人でやっても苦行でしかないので、遊びの延長的に誰かを捕まえてやってみるとしよう。
別に上手くハマらなくても全然OKで、その際には今気付いてる3つの条件がまたアップデートされるだけだ。遊びだから、そのくらい緩くて良いだろう。
似たこと考えてる方、コメントください。