I'm a slope photographer.
「坂が好き」というとあまり共感されない。
タモリさんが坂好きを公言しているが、それでもかなりマイナーなジャンルらしい。
「坂写真家」でググってみると、坂写真家を名乗っている人はどうもいないらしい。
そんな訳で今年から坂写真家を名乗ることにした。
A slope photographerである。
なんかかっこいいじゃないか。
坂というとどうも歩くのがしんどいとか、ネガティヴな側面をあげてくる人が多い。
もちろんそうなんだけど、一つ坂を歩ききった時に少し筋肉を使って気持ちいいあの感じ、そういったものに気付いてくれると嬉しい。
先が見えないというのも良い。
これは曲がり角と組み合わさることでより趣がある。
階段でもいい。その先に何が広がっているのか、そのワクワクがないとやってられない。何もない砂漠を歩いている気分になる。
長い下り坂を眺めると、人々の生活がパノラマのように凝縮されて映る。
長い上り坂の先には下り坂があるのか?どんな景色が見えるのか?そんなことを楽しみにすればネガティヴな側面は小さなものとなる。
東京は坂が多い。
オランダもほとんどが海抜ゼロ以下なので、坂なんて見た覚えが無い。
今年はたくさんの坂や階段、奥行きのある写真を撮りたい。
できればそれを誰かに見てもらい、何かを感じ取ってもらえれば幸いである。
仕事で歩くことも多くなるが、どんな坂に出会えるか楽しみである。