『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版』を読んで
前から気になっていたマニャーナの法則の新版が出ていたため読んだ。
基礎にはGTD的な要素やタスクを分解する、集中してタスクに取り組むなどよく見る要素があるが、この方法論のすごいところは「基本的に明日やる」というところだ。
ホワイトカラーの仕事をしている人は同感すると思うが、我々はとにかく割り込みの仕事が多い。
今日は順調に仕事が進んでいるなと思っていても、18時に受けた一通のメールで全てがひっくり返ることも珍しくない。
マニャーナの法則ではそれを「衝動的な脳」による対応だと指摘し、「理性的な脳」で対処するよう諭している。
そしてそのための基本的原則が、「今日発生したタスクは明日やる」なのだ。
実際の運用では、デイリー手帳をオススメしていて、今日発生したタスクは明日の欄に書くよう推奨されている。
私の場合はToodledoのカレンダービューで管理しようと思っている。
読む前はタスクを明日に回してそんなんで仕事が回るのか?と思っていたが、逆に言えば今日発生したタスクに明日必ず手がつけられるんだから、少しずつでも仕事が前に進むということである。
通常のタスク管理はタスクと日付を区切って登録して期限順に仕事を終わらせていくようなものが多いが、この場合期限ギリギリまで仕事が放置されることが非常に多い。
それは今日やるタスクにどんどん仕事が追加されてしまうため、常に緊急の仕事に手一杯になってしまうからだろう。
マニャーナの法則を忠実に実行した場合、導入期はおそらくタスクオーバーになると思う。
だが流れに乗ってくると、常にタスクが発生した次の日にはタスクが少しでも進んでいる状態になるのではと思っている。
これまで納期から逆算してスタートを切っていた仕事の「とりあえず一歩」が、かなり早い段階でできるようになるんじゃないかと見ている。
タスクに取り掛かった段階であれもやらなきゃ、これもやらなきゃとなったら、それらは全て明日のタスクとして処理すればいい。これだけでもタスクに取り掛かるハードルがぐっと下がるんじゃないかと感じている。
プライベートのタスクに関しては、時間がかかるものはまとめて次の土曜にやるよう設定すればいい。2ヶ月先まで期限がある免許更新も、とりあえず次できる時にするという流れが作れればもう少し余暇の時間へも目が向いてくるだろう。
タスク管理が難しくなりすぎていると感じるので、今すぐやる、今日やる、明日やるの3つに分ければいいというのは画期的な考え方だ。
うまく回り出したら、これまでとの比較も踏まえてまた紹介したい。