森羅万象から学ぶブログ

YouTubeの高級サブスク「YouTube Premium」を試してみた

3ヶ月無料とあったので、YouTube Premiumの無料試用期間を試している。

結論からいうと、はじめ一ヶ月くらいは感激して使っていたが、その後から全く使わなくなった。今日はその過程を簡単に紹介しようと思う。

 

YouTube Premiumとは

YouTube PremiumとはYouTubeが提供する有料サービスで、月額1,180円であのうざいYouTubeの広告を無くし、ダウンロードしてのオフライン再生を提供し、更にバックグラウンド再生にも対応するといったサービスだ。

www.youtube.com

他にもYouTube Originailsでオリジナル番組を視聴したり、Google Play Musicで3,500万曲を超える楽曲が聴けるようになったりもするみたいです。

 

付帯するサービスを見ると一見すごいように見えますが、概ね下記3点が今回気付いたデメリットというか、必要では無い理由です。

  • 他動画サービスの充実による相対的なYouTube Originailsの価値の低さ
  • オフライン再生時のがっかり感
  • 他音楽サービスにUI面で劣る

順に説明します。

 

他動画サービスの充実による相対的なYouTube Originalsの価値の低さ

YouTubeにとってYouTube OriginalsはNetflixやHuluなどの他動画サービスへの対抗であったのだろうが、それらのサービスを差し置いてまでYouTube Originalsに傾倒するほど魅力的な動画コンテンツは無かった。

私はPrime VideoとDAZNを主に視聴しているのだが、そもそもこれらの視聴時間でもう手一杯である。ここにテレビ録画も入ってくるから、更に時間が無い。しかも今は金銭的理由から解約しているが、Prime Videoに追加費用を払う形でdアニメも見れるようになったから、

  • ドラマやアニメはPrime Videoで見る
  • サッカーはDAZNで見る

という構図が既にできていると、もう立ち入る隙が無い。あるとすればPrime Videoに無いドラマや映画コンテンツだが、この点ではおそらくNetflixに軍配が上がるのだろう。単純なコンテンツの魅力として、YouTube Premiumはまだまだの印象を受けた。

 

オフライン再生時のがっかり感

個人的にはこれが結構大きくて、端的にいうとコメント機能が無い。なんだそれだけかと思われるかもしれないが、コメント機能の無いYouTubeはただのクソ動画の集まりである。

これはYouTube Premiumを使い始めてはじめて分かったことだが、YouTube動画の楽しみ方としてまず概要欄とコメント欄を見てその動画が何たるやを確認する習慣ができてしまっている。そのため、コメント欄が無いとその動画がそもそも見るに値するのか、そうでも無いコンテンツなのかの判別ができないのだ。

判別ができない状態でとりあえずダウンロードすると、見たいか見たくないかも分からないコンテンツが山のように積もっていくことになる。これがPrime Videoのような製作者が作ったコンテンツを集めたプラットフォームであれば良いのだが、いかんせんYouTubeは素人が作った動画が大半を占めるプラットフォームである。そういった場所において、想像していた以上にコメント機能が取捨選択の役割を果たしていたということが今回の試用で分かった。

 

他音楽サービスにUIで劣る

最後は音楽についてだが、これは結構利用した。ダウンロードしてバックグラウンド再生もできるとなると、YouTubeが丸ごと自分の音楽ライブラリになるような感覚だ。

ただ音楽についてはやはりその専門家がいる訳で、少しSpotifyを触っただけですぐそちらに移行する結果となった。

基本的にはiTunesに音楽を集めて聴いているのだが、ライトに新しい音楽との出会いを求めるといった用途では、Spotifyに圧倒的な価値を感じる。というのも、YouTubeはそもそも動画サイトであり、音楽というコンテンツを管理するような構造化がされていないからではないかと思う。

音楽を構成する要素としては、歌手名や曲名、アルバム名、アルバムの出版年など、我々が昔からiTunesで編集してきたようなデータの持ち方が必要である。対しYouTubeは、動画初のプラットフォームのため、そのような構造を本質的には持っていない。この点が大きく作用し、例えばプレイリストを組んだりお気に入りの楽曲を集めたり、レコメンドから新しいアーティストを発掘したりといった点においては、単純にSpotifyApple Musicの方が今後の発展性も踏まえて期待できるのではという感じを持った。

 

YouTube Premiumの未来はどこにあるか

というのが2ヶ月試用した雑感だが、ではYouTube Premiumの未来はどこにあるのか。おそらくそれは戦略の部分にあって、広告削除とオフライン再生とオリジナルコンテンツをまとめて1,180円という今や動画サービス界では高値でパッケージ売りしてしまった点に失敗があると思う。

今後は広告削除のみのプランや、オフライン再生のみのプランなど、ニーズが高い部分に特化したプラン設計をすることで一定の価値を感じられるようになるのだと思う。

ただここが難癖で、YouTubeの収益構造は完全に広告である。となるとシンプルに広告削除で安いプランを出すわけにもいかず、「広告を削除されても元が取れる価格設定」ということでこのようなパッケージ売りとなったのではないかとも思える。

 

あと方向性としてあるのは、やはりUI改善かな。Apple TVにしてもiPhoneにしてもまだまだ使いづらい点があり美しさに欠ける部分も多数あるため、今後の改善に期待したい。

 

余談

Spotifyがめちゃくちゃ良いことを今更知ったので、こちらもまたサブスクを試してみようかな。

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結局こいつが最強。

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